「正義と微笑」:太宰治 [感想]

読書

はじめに

私🍏がもしM-1出るなら相方として間違いなく太宰治を選ぶ。


個人差もあるが初めて会う人と会話を行う時に、この人は何で泣き、何をしたら怒るのかも大事な要素だと思うが私🍏は「この人は何で笑うのか」というところに重きを置く。
そしてその人が笑う部分を理解しその部分が自分と同じであれば会話はおのずとスムーズに流れ、気持ちの良いキャッチボールが出来ると思う。

今回は私🍏にとって笑いの価値観が近い太宰治の「正義と微笑」について書きたいと思う。
太宰治といえば「人間失格」のイメージが強く暗いイメージをお持ちかもしれないが
そのイメージを払拭し太宰作品に興味を持って頂ければ幸いである。

正義と微笑について


「正義と微笑」は16歳の青年である芹川進の日記形式で描かれた作品である。


彼は「16-20までの間に人格が形成される」というルソーの言葉に感化され、今は自分にとって大切な時期であると考える。


そして日記を書くことで自身の混沌とした思想の統一、日常生活の反省、そして青春のなつかしい記録として彼は日記を書き進めていく。


日記の中で彼は思春期特有の悩みに翻弄されながらも必死に人生に食らいついていく。この作品のテーマは「芹川進の成長」そして「夢」であるように思う。


私🍏が小学生自分の頃村上龍の「13歳のハローワーク」という本がベストセラーになり
当時、父親👔が子供達に将来について考えろとメッセージを込めてだろう、読めと買ってきた。


しかし、父親👔の熱意はむなしく、当時の私🍏は好きなものも、興味があるものも特に無く、その本から得た知識は少なかった。


ただ「自分が魂を、生涯をかけれるほど好きなもの職業にすることが出来る」という時代が到来したという事は子供ながらに理解した。


大人になるにつれ、学費、学歴、給料、(その職業の)将来性等は肌で感じるようにはなったが、昔に比べ「職業の自由」がある程度自分努力でなんとか打開できるようになったと思う。


環境は改善された、問題は自分がやりたい、自分が勝てると計算できる土俵を見つけれるかどうかである。


主人公の芹川進も人生について大いに悩む。学校生活に嫌気がさす。そんな状況で彼は将来日本一の俳優になりたいという夢を抱く。
夢を抱いた彼の日記は読んでいて非常に気持ちがいい。真っ直ぐに自分の夢に向かって生きる若者は見ていて気持ちがいい。


勿論、俳優になった彼がバラ色かといわれたらそうではない。苦労、苦悩はある。しかし自分が生涯をかけても良い、そう思える土俵にたった人間は”覚悟”が違う。大変な苦労があっても飲み込めるのであろう。自分の人生について本気で悩み、自分の夢を見つけた人間にしか現れない茨の道は存在する。
ただ本気になった人間にしか見ることの出来ない景色は存在するように思う。

私🍏は「13歳のハローワーク」を手に取ってから10年以上過ぎた今もなお「自分が勝てる土俵」を模索し続けている。この土俵を若いうちから本気で探して見つけることの出来た人ほど社会に出てから有利に人生を進むことが出来るのではないだろうか

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