「シン・ニホン」:安宅和人[書評・感想]

シンニホン読書

はじめに

「日本はオワコン」「日本はここ15年1人負け」「失われた30年」「少子高齢化」


多くのメディアで毎日日本はもう”ヤバイ”と聞かされる中で、今後どのように生きていけば


”まだ”マシな日本になることが出来るのかを知りたいという人も多いのではないでしょうか、今回は安宅和人氏が書いた「シン・ニホン」について書きたいと思います。


現在の日本を分析し、どうヤバイのかを解説し、どういうふうに進めば日本はもう一度立ち上がる事が出来るのかを教えてくれる名著です。


AI×データと言われても専門知識があるわけではない、そもそも今の職とITはなにも関係がない、そういう人だからこそ読んでほしい本です。


もう一度日本が立ち上がるためには1人1人の意識を変革していく事が大切だと思います。

時代の変化と日本の現状と問題点


よく「時代が変わった」「変化が速い」と耳にしますが、今起きている変化はそんな変化じゃない事は皆さんもお気づきだと思います。


30年前のスパコンより数十倍速いものを私達はポケットに入れて生活をしています。それに伴い多くのサービスが生まれ私たちの生活様式も激変してきました。


今生きている時代は人類の変革期といってもいいかもしません。生産性の推移でいうと、2000年前から産業革命までは生産性は2倍にしか上がらなかったのが、そこから200年で50-100倍上がっているらしいのです。それと同じような大きな波がもう一度訪れようとしています。


しかし、この最初の大きな波に日本は乗りそこなったのは間違いありません。世界的に新しく大きな価値を見出している企業は残念ながら日本からは出ていませんし、GDPの推移をみれば
まさに、日本が一人負けをしている事が分かります。人口が8000万人しかいないドイツに抜かれようとしているという衝撃的な事実。


この確変モードの時代に乗り切れなかった要因は「人材不足」・「学ばせる環境が整っていない」・「投資額が各国に比べて低すぎる」安宅氏はこの本を通じて現在の問題点を取り上げどうしたらいいのかを述べています。

またこのデータ×AIを第2の黒船に例え、確変期をフェーズ1・フェーズ2・フェーズ3に区分けしています。


幕末時代、日本は鎖国を行い各国からの技術をシャットダウンし、田畑を耕し日本刀と武士道があれば西洋に勝てると信じ何も罪のない外国人を切りつけていた幕末時代。(フェーズ1)


明治維新となり、西洋からの技術を積極的に取り入れ富国強兵を行う(フェーズ2)


その後メイドインジャパンを世界に広め世界に価値のある変化を日本から起こしてきた。(フェーズ3)

つまりこの国は過去にフェーズ1を体験したことない国という事が分かります。


確かに今回の確変モードである情報通信革命のフェーズ1では負けたかのかもしれません。ただ新しい技術をひたむきに学び高度な応用を行い世界を驚かすことは日本のお家芸ともいえます。


そしてさらに面白いデータをこの本では挙げています。GDPをみてみると日本はICT(情報通信技術)で負けてはおらず、その他の産業で差を大きくつけられているというデータです。


つまりこの事から「多くの日本企業はこの情報社会でやるべきことをやっていない」ことが分かります。今の日本は古いしダサいしイケてないのかもしれません。

しかし言い換えれば伸びしろは大いにあり、もう1度立ち上がることの出来る国ともいえます。

日本人としてどう生きるのか、これから求められる人材


そうはいっても多くの方がサラリーマンで自分が思ったところで一般会計予算の3分の1は社会保障に使われ、それはさらに増えていくのは変わらないし、それに伴いIT人材への投資額は削られる。

しかし冒頭でも述べた通り、現在の職場とITは全く関係ないと思っている人がITに少しでも興味を持ち、どうしたら今の職場でITを活用し生産性を上げることが出来るのかを考える。


間違いなく言えるのはフェーズ2・フェーズ3で起きることは現在ITが浸透していない分野でのIT導入だと思います。


国民の1人でも多くの方がこの意識をもてば、社会保障に大きくお金を割けば選挙に勝てると思っている政治家の考えを変え税金の使い道を「未来に向けた投資」にマインドチェンジをする事が出来るのではないでしょうか。


そして過去の歴史をみるとこのような変革期において必要とされる人材は異端児だと思います。
安宅氏は「異人」と表現していますが、太平の世であればただの変人として白い目で見られるような変人こそがこういう世の中で求められると思います。


周りの子と感性がズレているような人材が誰も思いつかないような面白い発想で世界を驚かすかもしれません。


10分間でパンをどれくらい多くの作ることが出来るのか、という勝負はもう人間は機械に勝つことが出来ません。


そうではなく、どれだけ魅力的な新しいパンのレシピを思いつくことが出来るのか。これからの時代はこういう”妄想力”豊かな人材が必要になってきます。

最後に


日本がもう1度立ち上がるためには今起きている確変モードの波に乗る必要があります。


それには多くの問題と課題があるのもわかります。ただこのままだと現状維持にもなりません。


幕末時代、列強の餌食になりそうだった所なんとか切る抜け富国強兵へと舵を切った日本。


第二次世界大戦では、原子力爆弾・東京大空襲、多くの犠牲者をだし焼け野原となった日本。

そこから立ち上がり先進国の仲間入りした日本。

日本人ていうのは面白く、こういう逆境の時こそ面白い人材が現れ、爆発的に成長するパワーを持っている人種だと思います。


下ばかり向かず、この非常に面白い確変モードである時代を楽しみ、1人でも多くの方がこの本を読み、日本の将来に興味を持ち、日本はどう変わるべきなのかを考えていけば
もう1度日本は立ち上がれると思います。


日本人として私🍏は歴史の教科書でみてきた、強くてギラギラしていてイケてる日本という国を見てみたいです。

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