君たちはどう生きるか:吉野源三郎著 [感想]

君たちはどう生きるか読書

はじめに

「君たちはどう生きるか」は1982年に吉野源三郎により出された本です。

よく書店に足を運ぶ方なら1度は目にした事があるのではないでしょうか。

最近では漫画化されたり、ジブリが制作したりと様々な分野で取り上げられ普段本を読まない人にも認知度が高まっている作品だと思います。

今回はそんな「君たちはどう生きるか」の魅力について書いていきたいと思います。

あらすじと魅力

この作品の主人公はコペル君こと本田潤一(中学2年生)。

いたずらっ子で元気いっぱいな彼は成績優秀でクラスの皆の人気者。

ただ中学2年生というのは難しい時期。

子供と大人の間で、コペル君は日々の生活をしながら疑問を持ったり、友達とケンカをしたり、ナポレオンに感化されたりします。

そんなコペル君には仲の良い叔父さんがいます。

この小説はコペル君が人生についての疑問や悩みを叔父さんに相談をし叔父さんがそれに対して答えるという形で話が進んでいきます。

この小説の面白さはコペル君と叔父さんとの対話により彼が人間として成長していく点だと思います。

芋粥ポイント

お金持ちな人、貧乏な人、頭が良い人、悪い人、足が速い人、遅い人。世の中には多くの人が存在しますが、どんな人でも「なんで自分が生まれてきたのだろうか」と考えたことが有るのではないでしょうか。

これはこの世に生命を与えられた私たちが平等に与えられた最初で最高難易度のクイズだと思います。

「自分がなんで生まれたのか」この最高のクイズを死の床についたとき、自分なりに答えを出すために私たちはこの長くて単調な生活を必死に生きているのかもしれません。

この本はタイトル通りこのクイズに対してヒントを与えてくれます。

非常に哲学的なタイトルで難しそうな内容を想像されますが中身、文体は優しくとても読みやすいです。そして人生に対して等身大に生きるコペル君をみて自分を省み思わず背筋が伸びます。

学生の人が読めばコペル君に対して共感し自分を育ててくれる周りの大人に感謝する気持ちが芽生えるのではないでしょうか。逆に子育てをしている人が読めば昔の自分を思い出だしたり、もしくは自分の子供とコペル君を重ね合わせ、子供に何か伝えるヒントを得れるのではないでしょうか。

僕が思う良い本とは読み終わった後に何かしら自分の考え、生き方に影響を与えてくれるもの、そして読み直したときに自分が今置かれている環境、知識、教養により前回とはまた違った感想を抱かせてくれる本です。

「人生に生きがいや目的なんかない」確かに死んでお墓に入ればビルゲイツでもホームレスも一緒です。何も残らないという考えもできます。

ただどうせ生きるのなら一生懸命もがいて、必死に考えて、悩んで「自分はなんで生まれたのか」という最高のクイズの解を出すのも悪くはないのではないでしょうか。

このクイズは自分が20代、30代に出した答えと60代で出した答えが違うところも最高のクイズだと思います。

そして15歳のコペル君は作品の最後にこういう解を出します。

「僕はすべての人がお互いによい友達であるような、そういう世の中が来なければいけないと思います。人類は今まで進歩して来たのですから、きっと今にそういう世の中に行きつくだろうと思います。そして僕は、それに役立つような人間になりたいと思います。」

この作品は僕の中でもトップ5に入る作品で、毎年年始に読み直しては背筋を伸ばし現在の自分にとっての解を出しています。

魅力についてはまだまだありますが皆さん本を手に取ってコペル君と叔父さんとの対話を聞いてみてください。

最後にここまで読んでくれた方におたずねしたいと思います。

君たちはどういきるか。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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