「ノルウェイの森」|村上春樹が描く“生と死”の物語【感想・あらすじ・解説】

読書
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はじめに

今回は村上春樹が書いたノルウェイの森について私なりに簡単に、あらすじ、感想、解説をしていきたいと思います。

村上春樹作品でも人気のある作品で日本だけでなく、海外でも読まれている作品です

かなり有名な作品ですので、村上春樹に興味が無い方も一度は読んだことがあるかもしれません。

私は若い頃読んだ時はなんだか暗い話しで、面白さがよく分かりませんでしたが、年を取ってから読むとこの本の魅力や主人公達の気持ちに共感出来るようになりました。

過去にノルウェイの森を読み、何が面白いのか理解できなかった人は是非この機会に再読してみてください。

主人公、ワタナベの大学生時代をえがいていますが、学生より社会人の方にオススメだと思います。

ノルウェイの森はこんな人にオススメ

社会人

昔にノルウェイの森を読み面白さが分からなかった人

ノルウェイの森のポイントテーマ・キーワード・魅力
芋粥
芋粥

孤独

生と死

歪み

あらすじ

ワタナベは高校時代に唯一の友人キズキを自殺で失い、地元を離れ東京の大学へ進学する。東京でワタナベはキズキの恋人であった直子に再開し、直子に恋をする。しかし直子はキズキを失った影響で精神が壊れ大学を休学し山奥にある施設での生活を始める。

ワタナベの青春は社会の歪み、心の歪み、生と死に囲まれ自分はどこにいるのか分からなくなる。

社会の歪みと心の歪み

社会学生運動が盛んで作中ではストの為に学校が封鎖されている描写がありますがストが終了するとこのような文章があります

「おいキズキ、ここはひどい世界だよ、と僕は思った。
こういう奴らがきちんと大学の単位をとって社会に出て、せっせと下劣な社会を作るんだ。」

ストを決行し社会を壊そうとするものが、急に授業の出席数を気にし、良い会社に入ろうとする。

このような歪んだ人間達が社会に出て歪んだ社会を更に歪んだものにしていくことにワタナベはうんざりします。

このような社会の歪みを受け入れる事ができず外の世界から逃れ、内なる世界の施設で生活を送っている登場人物達が出てきますが、彼等と外の世界で暮らしている所謂″正常″な人達の違いは、自分が歪んでいる事を理解しているか、そうでないかの違いしかないという、同じ施設で生活をしているレイコのセリフがあります。

加えて私はノルウェイの森を読みこの歪みを受け入れる事が学生と大人の違いなのでは、と感じました。

物語の最後でワタナベは直子も失い、自暴自棄になり、そんなワタナベに直子の面倒をみていたレイコからこのような言葉をなげかけられます

だから辛いだろうけど強くなりなさい。もっと成長して大人になりなさい

社会の歪み、人の歪みを受け入れて私達は成長し大人になり強くなるしかないのというレイコの力強いメッセージだと思います。

誰かに騙されたり、失敗して今までの地位を失ったり、家族・友人・恋人を失ったりと、社会では嫌な事や不条理な出来事が多くありますし、歪んだ人間が歪んだ社会世界を作っていきます。

それでも強く生きていくしかない

ノルウェイの森はハッピーエンドではなく、終始暗い話ですがレイコのこのセリフには希望を感じます

死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。

ノルウェイの森は難解でいくつものテーマがあるように思いますが、1つの大きなテーマとして生と死があるように思います。

ワタナベの周りでは多くの人物が自ら命を経っていきます。

特にキズキの自殺によって直子との関係性は複雑さを増していきます

多くの死によりノルウェイの森の物語は暗さを増していますが、一方で永沢、緑といった人物のエネルギッシュさが強く読者に印象付けられるように思います

キズキと永沢、直子と緑は対照的な男女であり比較しながら読むとノルウェイの森が一層興味深い読書になります

そしてこの対照的な人達の中心にいるワタナベが彼等と交流し、何かしらの影響を受けながら物語の最後に自分はどこにいるのだろうかと物語を締めています

この物語において中庸なポジションのワタナベが生と死の登場人物達によってどのような影響をうけどのように人生を歩んでいくのか、それもノルウェイの森の魅力の1つだと思います。

最後に

今回は村上春樹が書いたノルウェイの森について私なりに簡単に、あらすじ、感想、解説をしてみました

学生時代に読んだ時は内容を理解できなかったノルウェイの森。年をとり社会の歪み体験した時に、この本の魅力が理解することが出来ました。

昔読んだけど何が面白いのか理解できなった人は是非この機会に再読してみてください

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