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「そして、バトンは渡された」~親子愛・家族とは・・・:瀬尾まいこ 「感想」「あらすじ」「解説」

読書

はじめに

今回は瀬尾まいこが書いた「そして、バトンは渡された」について私🍏なりに、あらすじ、感想、そして解説をしていきたいと思います。

「そして、バトンは渡された」は瀬尾まいこさんのベストセラー小説で映画化もされています。

主人公の優子は父親が3人、母親が2人という非常に複雑な家族環境で育ちます。

そのためこの作品は複雑な家庭環境で育った可哀想な女性の人生を描いた作品かと思いますが、冒頭一文の「困った。全然不幸ではないのだ」に表現されている通り、読むと非常に明るい気持ちにさせてくれる作品となっております。

様々な家庭環境、複数の親に育てられる優子は決して親からの愛を受けていないのではなく、

それぞれの親からたくさんの愛を受け育っていきます。

「そして、バトンは渡された」ポイントテーマ・魅力

芋粥
芋粥

・親子愛

・人生において自身が優先すべきもの

「そして、バトンは渡された」こういう人にオススメ

・生活環境が変わろうとしている人

・人生の転機を迎えている人

あらすじ

母親の他界、父親の再婚と離婚。大人の都合で小さい頃からふりまわされてきた優子。

父親が3人、母親が2人という非常に複雑な環境で育つ優子だが、血の繋がっていない親からそれぞれの愛を受け成長していく。複雑な家庭環境ではあるが、普通の家庭の子供と同じように、友人、進学、恋に悩み成長していく優子。

親子愛、家族愛について考えさせられる瀬尾まいこのベストセラー小説。

優子の強さ

この本を読んで何度も感心させられたのは優子の強さ、たくましさです。

思春期という多感な時期に親が何度も変わり、環境が変わるというのは非常なストレスです。

しかし優子は自分の家庭環境について自分が不幸で恵まれていない、といういような弱音は一切吐きません。

高校3年生の進路相談では担任の先生から心配ごとがあればしっかり話すようにいわれますが全く言う事が無いため逆に困ってしまいます。

また、あることから友人に嫌われるようになり、その1件から優子の評判が悪くなりクラスメートからイジメのようなものを受けます。そのときでさえ優子は特に気を落とさず、人生において友人が一番では絶対ないし、この問題も時間が解決するという気持ちで学校生活を送ります。

高校生という狭い世界にとって友人というのはあまりにも大きな存在で、ましてや友人を失いクラスメートから無視やイジメを受けるというのは目の前が真っ暗になり生きる希望を失ってしまうのが普通だと思います。

優子がここまで強いのは小さい頃から様々な苦労をしてきているからだと思います。

優子は幼少の時に事故で母親を亡くし、その後実父の水戸修平は梨子と再婚します。

しかし優子が小学校高学年の頃、水戸修平がブラジルに転勤するタイミングで梨子と離婚し、優子は修平と共にブラジルへ行くか、梨子と共に日本に残って生活を送るのか選択するようにいわれます。

まだ子供の優子に選べるわけもなく、今の中の良い友達と離れたくないという理由で日本に残る事に決めますが、その友人とは今では年賀状を交わすだけの間になっています。

この経験があるからこそ優子は人生において友人が絶対ではないとおもっており多少嫌がらせを受けたところで、あまり気を落とさず時間が解決すると重く考えてはいません。

小さい頃から環境がかわり様々な苦労をしているからこそ優子の強さがあるように感じます。

優子が人生において優先するもの

それでは優子が人生において優先するものは一体なんなのでしょうか。

水戸修平と別れた梨子は優子と共に暮らしを始めますがズボラな梨子のせいで金銭的に厳しい生活を送りますが、梨子は優子の「ピアノがほしい」という願いを叶えるためお金持ちの泉ヶ原茂雄と再婚します。家は大きく、お手伝いさんも雇っている環境になり家事の手伝いもお金も心配しなくて良くなるのに加え大好きなピアノも与えられました。

その後梨子が泉ヶ原茂雄と離婚し森宮壮介と再婚しますが、梨子は急に優子と森宮壮介の前からいなくなり優子は森宮壮介と2人暮らしを続けます。

月日が経ち迎えた優子の結婚式当日。

3人の父親が式に列席しますが、バージンロードを優子と共に歩くのは実父の水戸修平ではなく森宮壮介でした。

バージンロードを歩く直前2人はこういう言葉を交わします

「最後の親だからバージンロード歩くの、俺に回ってきちゃったんだろう」と森宮壮介が言うと

優子は

「まさか。最後だからじゃないよ。森宮さんだけでしょ。ずっと変わらず父親でいてくれたのは。私が旅立つ場所も、この先戻れる場所も森宮さんのところしかないよ」

優子にとって人生で一番優先したのは友人でもなくお金でもなく、ずっと変わらずに自分の傍にいてくれる家族の愛だったのではないでしょうか。

経済的に余裕が有り懐の深い泉ヶ原茂雄と、変わり者の森宮壮介という父親からそれぞれ愛情を注がれる優子。

どの父親も優子を愛してはいましたが、変わらず自分の傍にいてくれた森宮壮介に優子は一番の愛情を感じたのではないでしょうか

小さい頃から何回も父親と母親が変わった優子だからこそこのセリフに重みがあるように感じますし、複雑な家庭環境で育ってきた優子だからこそ誰よりも家族愛について理解することが出来たのではないでしょうか。

最後に

今回「そして、バトンは渡された」について私🍏なりに、あらすじ、感想、そして解説をしてみました。

親が何回も変わって可哀想な人生を描いた作品だと思いましたが読むと凄く愛情を感じる優しい作品でした。

他人から見れば優子の事を可哀想で不幸な人生だと思う人も居るかもしれませんが強くたくましく生きる優子に感動しますし、自分も強く生きなくては、と思うことが出来ます。

また、女優の上白石萌音さんが解説を入れていますが本に対する真っ直ぐな愛が伝わってきて非常に良かったと思いますし、それほど愛される作品だと感じました。

新生活などで自分の生活環境が大きく変わろうとしている人に是非読んでほしい1冊です。

瀬尾まいこの「そして、バトンは渡された」をアマゾンのAudibleで聞いてみてください

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