「ハムレット」~人生は演劇:シェイクスピア 「感想」「あらすじ」「解説」「考察」

読書

はじめに

今回はシェイクスピアのハムレットについて書きたいと思います。

ハムレットといえばシェイクスピアの作品でも有名な作品で400年以上たった今でも考察がされ続けている作品です。

日本でいうと江戸時代初期頃に書かれたとされている本が遠く離れた島国で読まれ続けている事に驚きますが、それほどこのハムレットという作品は時代を超えても人々を引き付けるパワーがあると感じますし、実際に読むと色々な読み方考え方ができる作品で何回読んでも楽しめる作品だと思います。

ハムレットだけでなくシェイクスピアの作品全般に言えますが言葉遊びや言葉選びが秀逸で、登場人物のセリフ1つ1つにシェイクスピアのセンスが光っています。

例えばハムレットが不条理な世界を嘆き

「この世の関節が外れてしまった」という有名なセリフがあります。この関節はルールや規則を関節という言葉に例えてハムレットは発した言葉だと思いますが、同じイメージで関節を敵側のクローディアスが使用している場面があり、言葉のチョイスや、登場人物の構図が非常に面白い作品なので、読み終わったあと色々な人の解説や考察を読むと更に興味深い読書になるかと思います

今回はそんな誰もが名前は知っているシェイクスピアのハムレットについてあらすじ、感想、解説を交えてご紹介したいと思います。

是非この機会手に取って読んでみてください

ハムレットのポイントテーマ・魅力
芋粥
芋粥

狂気

・演技

自分の役割

「ハムレット」はこんな人におすすめ

・古典作品を読み始めようと思っている人
・あまりシェイクスピア作品に触れたことが無い人

あらすじ

デンマークの王子として生まれたハムレットは自分の父が、叔父のクローディアスに殺されたことを父親の亡霊から知らされ復讐の計画をたてる。

一方クローディアスは父を殺害するだけでなく、王の地位と妃のガートルードも自分の妃として迎えいれる。

ハムレットは父親の殺害と母親を奪ったクローディアスに強い憎しみを抱き復讐のために気が狂ったふりをして復讐のチャンスをうかがう。

クローディアスもハムレットの行動を感づき、レアティーズと協力して毒剣を用いた剣術試合と毒入りの酒でハムレット殺害の計画を立てる。

しかし、計画実行の中ハムレットに飲まそうとした毒入りの酒を誤ってガートルードが飲み死亡。レアティーズ、クローディアスも毒剣によりこの世を去ってしまう。ハムレットも毒剣により意識がなくなっていくなか事の真相を親友のホレイショーに語り継ぐよう言い残し、狂気で溢れているこの世を去る。

ハムレットの性格

主人公であるハムレットは作品で色々な顔をみせます。

復讐者、狂った人物、失恋した青年、母親をとられてすねる息子、思索家。

これは周りを騙すために仮面を使い分けているという考えも出来ますが、ハムレットは色々な性格を演じ分けているので読者側もどれが本物のハムレットの性格なのか分からなくなります。

仮面を使い分けているのは主人公のハムレットだけではありません。

クローディアスは悪人として工作しながらも、無実の王を演じますし、ガートルードは息子を心配している母親を演じながらも、情欲に溺れてしまった女性の側面もあります。

このことから演技という単語がこのハムレットの作品において重要な意味を持っているということが考えることが出来ますし、ハムレットがクローディアスが王を殺した事を自白させるために、城を訪れた劇団に暗殺した様子を演じさせる場面がありますが、ハムレットという演劇作品の登場人物が物語中で劇をみている構図の面白さと、作品の中でやはり「演技」という単語が重要だということを表現しているように感じます。

このようにハムレットにでてくる登場人物の多くが複数の顔を持ちそれらを状況、環境に応じて使い分けています。

ただ、だからこそ私達はハムレットをみて共感するのではないのでしょうか

私達も普段の生活の中でその状況に応じて仮面を使い分けています。

職場、学校、家庭で自分が演じる性格は違うでしょうし、同じ職場でも上司と後輩では喋えり方も性格もことなるかもしれません。

私達はハムレット同様日常生活のなかでそれぞれの状況に適応しながら演技をしていきているのではないでしょうか。

行きたくない会社、学校も今日9時間一生懸命演技をして耐えれば済む、と考えることが出来たら心が楽になると思います。

ハムレットを読み、現在自分はどんな仮面を何種類使い分けしているのかを考えたうえで

「自分らしさ」という言葉に向き合ってみるとまた新しい発見があるかもしれません。

そして皆が色々な仮面を被っている中で唯一演技をしていないオフィーリアの美しさが際立つのもハムレットを読む上で重要なポイントだと思います。

作中に出てくる息子たち

この作品では父親の仇を取ろうとする息子がハムレット以外にも出てきます。

・ハムレット

→思索家で中々行動に移せない

レアティーズ

→父親が殺されたことが分かると、そのまま人々を従えて王城まで乗り込む檄情家。

フォーティンブラス

→行動力と勇気に溢れた人物で自分の父親が失った土地を取り返すことに成功する

3人とも同じ境遇にも関わらず考え方、行動に大きく差がありこの3人を比較しながら読むのも非常に面白いです。

ハムレットがフォーティンブラスをみて自分の意思の弱さを叱咤する場面が有りますが、誰もがフォーティンブラスのように生きるのは難しいと思います。

ハムレットは行動派だったのかそれとも逡巡する青年だったのか

というのもハムレットを読む上で重要なポイントだと思います。

ハムレットを読みハムレットは行動派ではなく、中々行動に移せない人物だと判断する人も多いかもしれません。

しかし私達の多くがこの3人の中でいうとハムレット型の人が多いように感じます。

成し遂げたい、やりたいことは思いついて作戦も練っているけどあと一歩は踏み出せない。

ハムレットと自分を重ねている人が多いからこそハムレットがここまで読まれ続けているのかもしれません。

最後に

今回はシェイクスピアのハムレットをご紹介しました。

読んだことが無い人でも1度読めば400年間読まれ続きた理由が分かりますし、ハムレットの人間臭さに惹かれてページをめくる手が止まらなくなると思います。

色々な和訳が出ていますが個人的にはちくま文庫から出ている松岡さんの訳をおすすめします。

ぜひ手にとってみてください

シェイクスピアの「ハムレット」をアマゾンのAudibleで聞いてみてください

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