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「正義と微笑」〜太宰入門はこれを読め!2〜:太宰治 [感想][あらすじ][解説]

読書

はじめに

今回は太宰治の「正義と微笑」について私🍏なりに、あらすじ、感想、そして解説をしていきたいと思います。


皆さんは、初対面の人と会う時、その人のどこに注目しますか。容姿、服装、清潔感。見た目の印象は凄く重要な情報だと思います。また、会話の内容はどうでしょうか。最近、笑ったこと、感動したこと、逆に怒った事。この人は何で笑い、何で泣き、何をしたら怒るのかを知ることはその人を知る重要な情報だと思います。

多くの作家がいるなかで、自分の「推し」の作家と出会うことも同様だと思います。その作家の価値観を知るにはその作家が、何で笑い、何で泣き、何をしたら怒るのか、それが自分と近いと、その作家が表現したい事を美しいと感じ、また興味深いと思うのではないでしょうか。

今回は私🍏にとって笑いの価値観が近い太宰治の「正義と微笑」について書きたいと思います。
太宰治といえば「人間失格」のイメージが強く暗いイメージをお持ちかもしれませんが非常にユーモラスに溢れた作家であり、オススメな作家の1人です。

今回ご紹介する「正義と微笑」は16歳の青年の日記形式で描かれた作品で非常に読みやすい作品なので読者初心者の方にもおすすめです

正義と微笑のテーマ
芋粥
芋粥

青年の苦しみと成長
人生における覚悟

「正義と微笑」はこんな人におすすめ

・10-20代前半
・初めて太宰治を読む人

あらすじ


16歳の青年である芹川進は16-20までの間に人格が形成されるというルソーの言葉に感化され、自身の混沌とした思想の統一、日常生活の反省、そして青春のなつかしい記録として彼は日記を書き進めていく。

受験・クラスメイトとの人間関係。進は日々の生活の中で悔しい思いをしたり、挫折をしたり、腹を立てたりする。大学に進学してもその気持ちは変わらず、学校生活や勉強に興味が持てず、ついに進は自分の夢である俳優になるため劇団の入門試験を受ける。

人生における覚悟

この作品の大きなテーマは人生における覚悟だと思います。

学生時代中の彼の日記の中では受験を控え「大いに勉強しよう」と意気込んでいる日記も見受けられますが、そこまで本気になれず堕落の日々を過ごし、自己嫌悪に堕ちいり、結果的に受験に失敗してしまいます。

自暴自棄になった彼は仲の良い兄を殴り、そのことでさらに自分を苦しめ家出をします。

その後第二志望の学校に入学はしますが、入学初日からここは自分の居場所じゃないと判断し、俳優の道を志します。

俳優業というのは彼にとって自分が魂を、生涯をかけられるほどなりたい職業だったのです。彼は自分の人生を受け入れ覚悟を決め青年から大人に成長します。

勿論、俳優になった彼は苦労が無い人生を歩めるかと言われたら、そうではありません。俳優になった後の日記を見ると、むしろその逆で苦労が多い人生を歩んでいるのが分かります。しかしこの本を読んで気づかされるのは自分が生涯をかけても良い、そう思える土俵にたった人間は”覚悟”が違うということです。

学生時代、勉強にそこまで本気なれなかったのは“覚悟”が足りなかったのだと思います。人生をかけてもよいというような切羽詰まった熱意を持った人間ほど強いものはありません。そしてそういう人間は大変な苦労があっても飲み込め、さらに進んでいく勇気を持つことが出来るのだと思います。

彼は青年から大人に成長し自分が人生で成し遂げたい事を自覚し、それに伴う苦労を覚悟し強く前に進み成長することが出来たのだと思います。

最後に

今回は太宰治の「正義と微笑」について私🍏なりに、あらすじ、感想、そして解説をしてみました。

この本を読むと主人公の進を若いなと感じる一方で夢に向かって真っすぐ進んでいる彼を羨ましく思います。

自分が人生をかけて成し遂げたい事が見つかり、それに向かって真っすぐ努力が出来る彼をみて気持ちいと思います。

世の中には様々な仕事がありますが、そこに困難が転がっても飲み込めるくらい自分が熱をあげられる土俵を見つけた人は、社会に出てから有利に人生を進むことが出来るのではないでしょうか。

彼の日記を読み自分が他人より得意・頑張れる土俵をみつけてそれに邁進する勇気をもらってみてください。

自分がこの人生で本気で成し遂げたい事はなにか、自分は何者になりたいのかを自問自答してみるのもいいのではないのでしょうか

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